「I to／You may」

　心に触れる感覚のすべてが変わる季節が来た
　ざわめくこの気持ち 止められない

小さな泡がグラスの中で
そっと弾ける音がした
少し甘い香りを乗せて

ビーチサイドを駆ける南風
視線の先を独り占めしたら
もっと アツく もっと キラメク
最高の季節だね

　ちょっとオトナの階段 昇った気がする
　灼けた跡を のぞかせてみたりして
　愛なんてまだ 語ったりは出来ないけど
　スパンコール 似合うくらいにはもう なってるでしょ？

吸い込まれそうに青い空と海
波の音が耳をなでるように
通り過ぎて行く

常套句みたいな あのセリフで
言い訳をしてはしゃぐひとときは
きっと それは もっと トキメク
幸せの合図だね

　今年の夏はいつもとなんだか違うね
　砂まみれの横顔を見つめて
　夢見てるみたい だからもっと近くで触れたくて
　息を止めて伸ばした指先に ねぇ気付いて

二本の赤いストローの間で
二つの視線が重なった

　ちょっとオトナの階段 昇った気がする
　捕まえていて その腕でずっとね
　愛なんてまだ 語ったりは出来ないけど
　夢じゃないね 誰よりも近くに感じてる