ひとり一粒の花の種を与えられて それを咲かすことが使命だとしたら 僕は芽を出す術さえも知らない 無知な人間だ 語り継がれていくべき命の リレーのバトンを僕らは見失って 世界にたった一つだけの輝きたちは 孤独や寂しさに迷っている 恵みの雨が降る大地に僕らは それを遮るための屋根をつくって 薄暗く湿った空間に花を 咲かそうとしているんだ 豊かな暮らしを築くために 捨ててしまった プラスチック製の如雨露 コンクリートの上に種を蒔いて 芽が出るのを ただひたすらに待っている 花を咲かそう 太陽に目一杯あてて水をあげて 花を咲かそう 大地を丁寧に馴らして想いを込めれば きれいな花が咲く 店先で売られている一輪の花が こっちを向いて笑いかけている 僕は目を逸らしてポケットのコインで 自分のものにした 過ちを過ちと認められずにここまで 振り返らずにやってきた 後戻りができなくなってしまうその前に 本当のことを伝えてみよう 花を咲かそう 太陽に目一杯あてて水をあげて 花を咲かそう 大地を丁寧に馴らして想いを込めれば きれいな花が咲く 難しいことばかりに目がいってしまって 大切なことを見失ってしまった 人に心があるのならきっと花が咲く 費やした想いを映したカタチの花が咲く 花を咲かそう 赤色の花が咲くのかな？ それとも真っ白かな？ 花を咲かそう 青色かな？黄色かな？緑かな？紫かな？ 想いは巡る 花を咲かそう 希望に目一杯あてて夢をあげて 花を咲かそう 未来を丁寧に馴らして想いを込めれば きれいな花が咲く