カイト 天まで届くだろうか？ 空高く舞い上がる 色とりどりの小さなカイト 屋上にみんな登って どこまで高く上がるかを 競争している飽きもせず 糸を引っ張って緩めて操っている 夢を乗せて　 希望を乗せて飛ばすよ 優しさが 生みだす風を待っている 少年のような心で 空を見上げてみたら 都会の空にはもうカイトは飛んでない 恥ずかしがらずにひとつ 空に飛ばしてみよう ふとした瞬間笑顔がこぼれたら それいいんだ　 それでいいと思うんだ 細く紡がれた糸が 絡み合ってもつれる 顔を見合わせて苦笑い それでもまた飛ばすよ 陽が暮れてしまうまで もっと高くまで飛ばせるさ 大人も子供も夢中になっている 愛を乗せて 未来を乗せて飛ばすよ 切なさが生みだす風を 待っている 少年のような心で 空を見上げてみたら 都会の空は濁った色で覆われていた 真似でもいいや君がもうひとつ 空に飛ばしてくれるなら 空が鮮やかな色に包まれる そんな夢をみる　 夢が見えたりするんだ 夕焼けが仄かに空を染める 鳥たちが今日の終わりを告げる 陽が暮れしまうまでに　 もっと飛ばしてみよう 少年のような心はまだ残っている 赤や黄色やオレンジ色に 色づいた小さいカイト 君だけの模様描いて 空に飛ばしてみよう そして僕も君と一緒に 空に飛ばしてみるよ 夕暮れに輝くカイトは空に 夢を描いてくれる　 描いてくれるんだ